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もりさわメンタルクリニック
- 2020年12月16日
- 1 分
大気汚染はアミロイド沈着(アルツハイマー病と関連)を増加させるか?
大気汚染は心血管系の疾患や認知症のリスクを上昇させると指摘されてきました。 今回は、上記の認知症との関連をより深く知るために、アルツハイマー病の病態として知られるアミロイド沈着(異常タンパク質の細胞外沈着)と大気汚染との関連を調べた研究をご紹介します。 Association Between Ambient Air Pollution and Amyloid Positron Emission Tomography Positivity in Older Adults With Cognitive Impairment 大気汚染と認知障害のある高齢者におけるアミロイドPET陽性所見との関連 認知能力の低下を伴う18,178人(平均75.8歳9,333人が女性)が調査の対象となりました。 アルツハイマー病で認められる所見であるアミロイド沈着を画像検査で調べ、大気汚染(PM2.5濃度など)との関連を調べました。 結果として、2つの時期においてアミロイドPETの陽性所見の割合と大気汚染との関連が認められました(2002~2003年で陽性所見のオッズ比1
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- 2020年12月14日
- 2 分
認知症患者における睡眠導入剤“Z薬”の副作用について
睡眠導入剤のいわゆる“Z薬”(Zを頭文字とするゾルピデムやゾピクロン等)は、以前から副作用や依存性の点で問題が多いとされているベンゾジアゼピン系に比較して、高齢者でも危険性が低いと言われてきました。 今回は、睡眠導入の“Z薬”について、認知症患者に使用した場合の副作用を調べた研究をご紹介します。 Adverse effects of Z-drugs for sleep disturbance in people living with dementia: a population-based cohort study 認知症患者の睡眠障害に対する“Z薬”の副作用について イギリスのデータベースを用いた研究で、認知症患者で“Z薬”を処方されている3,532人や比較対照のグループを含む、全体で27,090人が調査の対象となりました。 認知患者の中で、睡眠薬を使っていないグループやベンゾジアゼピン系の薬剤を使っているグループ等との比較を行いました。 結果として、“Z薬”に関して以下の内容が示されました。 ①転倒による骨折等の副作用について、睡眠薬を使っ
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- 2020年12月11日
- 1 分
基準以下の大気汚染でも脳の変化を来すか?
大気汚染の強い地域に住むことが循環器系の疾患や認知能力低下のリスクになることが以前から指摘されています。 今回は、比較的安全とされている大気汚染のレベルでも、脳の萎縮をもたらすのか調べた研究をご紹介します。 PM2.5 associated with gray matter atrophy reflecting increased Alzheimers risk in older women PM2.5とアルツハイマー病のリスク上昇に寄与する脳の灰白質萎縮の関連 1,365人の高齢女性(平均77.9歳)が研究の対象となりました。 研究の開始時と5年後について、居住する地域の大気汚染(PM2.5)とアルツハイマー病のリスクと関連する灰白質萎縮との関連を調べました。 結果として、当初は関連がはっきりしませんでしたが、5年間の経過観察では基準以下ではありながらも比較的大気汚染の強い地域に住んでいる場合の方が明らかに灰白質の萎縮が進んでいました。 そして、これは24%のアルツハイマー病発症リスクの上昇に相当すると考えられました。 この結果は社会経済的な影
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- 2020年11月28日
- 1 分
高齢発症のてんかん発作は認知症発症と関連する
若年で発症する典型的なパターンではなく、高齢になって特に原因も不明で、けいれん発作が出現することがあります。 今回は、高齢期発症のてんかん発作が認知症発症と関連するかも知れないという内容の研究をご紹介します。 Dementia in late-onset epilepsy The atherosclerosis risk in communities study 高齢期発症のてんかん発作と認知症 他の動脈硬化に関する研究で対象となっていた集団(コホート)を利用した研究で、てんかん発作と認知症との関連を調べました。 9,033人の参加者のうち、671人が67歳以降でてんかん発作を発症していました。 結果として、以下の内容が示されました。 ①高齢期発症のてんかん発作があった場合には、発作がない場合よりも認知症発症のリスクが上昇していました(リスクの比の目安として、3.05倍)。 ②てんかん発作から、認知症発症までの平均期間は3.66年でした。 てんかん発作が原因で認知症になるというしくみではなく、神経変性疾患が大半を占める認知症の一つの症状である可能
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- 2020年11月16日
- 1 分
中年期の余暇活動への参加は認知症の予防にならない?
今まで、中年期の活動も後の認知症を予防する可能性が指摘されてきました。 今回は、余暇活動の活発さは特に認知症予防に貢献しないのではないか、という内容の論文を紹介します。 Leisure activity participation and risk of dementia 18 year follow-up of the Whitehall II Study 余暇活動への参加と認知症リスク 前向きのコホート研究と呼ばれるデザインで、8,280人(最初の活動性評価時の平均は55.8歳)で、その後18年間の経過を追跡しました。 結果として、少なくとも最初の評価である56歳前後の余暇活動の活発さや内容は、後の認知症リスクに影響を与えていませんでした。 もっと後(高齢期)の活動性評価については、活動性が低いことが、認知症リスクと関連していましたが、これは原因というよりも認知症発症(診断は平均76.2歳)の前兆と考えられました。 つまり、中年期の活動性は今回の調査では、後の認知症発症リスクと関連してしませんでした。 これで、中年期の活動性と認知症発症との関
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- 2020年11月9日
- 2 分
座ることも認知機能にとって悪くはない
認知機能低下を予防するために身体的活動を保つことが重要と言われます。 また、一つの目安として座っている時間が短いほうが脳の活動にとって有利ではないかという意見があります。 今回は、高齢者における運動の程度や座っている時間と認知能力(流動性と結晶性)の関連を調べた研究をご紹介します。 Sensor-measured sedentariness and physical activity are differentially related to fluid and crystallized abilities in aging. センサーで測定した座位と身体活動はそれぞれ別個に流動性・流動性能力と関連する 認知能力が正常な228人(60~80歳)が研究の対象となりました。 殿部に付けるセンサーで測定し、正確な座った時間に関する情報を得ました。 また、能力を流動性(処理速度、記憶、思考)と結晶性(語彙知識)に分けて、影響を調べています。 結果として、以下の内容が示されました。 ①活動度が中等度~高度(vigorous)の場合、流動性能力(知覚の処理速
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- 2020年11月5日
- 1 分
認知症の前兆を把握する言語的検査
認知症の、明らかな記憶障害などの認知機能低下が出現する前の症状として不眠、うつ症状、感情表現の低下等、様々なものが挙げられます。 今回は、言語的な検査を自動的に分析することで、認知症の前兆をつかめないか研究した内容をご紹介します。 Linguistic markers predict onset of Alzheimer's disease アルツハイマー病の発症を予測する言語的手がかり 270人の参加者について、クッキー泥棒の描写課題(cookie-theft picture-description task)が行われ、その後の経過を長期間観察しました。 クッキー泥棒の描写課題(cookie-theft picture-description task)とは台所で子供が戸棚のクッキーをこっそり盗ろうとしているイラストを見て、それを描写する課題です。 検査後、参加者のおよそ半数がアルツハイマー病の症状を85歳までに発症し、軽度のアルツハイマー病であると診断されるまでの平均年数は開始から7.59年でした。 結果としては、クッキー泥棒課題の成績はアル
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- 2020年11月4日
- 1 分
アパシー(失感情/無気力)が認知症の症状として重要
通常なら感情の変化が生じるような場合でも、感情が生じない状態を“アパシー(失感情)”と言います。 うつ病等の感情障害の他、認知症等でも認めることで知られています。 今回は、アパシーが他の症状や条件とは独立に認知症の初期症状として重要ではないか、という内容の研究をご紹介します。 Apathy and risk of probable incident dementia among community-dwelling older adults 地域で生活する高齢者におけるアパシーと認知症リスク 通常の地域で生活する認知症のない2018人(平均74歳、女性52.3%)が調査の対象となりました。 経過を長期間観察し、アパシーや認知機能の状態について調べています。 結果として、以下のような内容が示されました。 ①アパシーが高度であるほど、認知症のリスクが高い傾向がありました(認知症が発症した割合について、アパシーが高度の場合: 25%、中等度: 19%、軽度: 14%) ②アパシーの与える認知症発症リスクへの影響は、他のうつ症状・遺伝的背景・脳血管障害の
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- 2020年11月2日
- 1 分
睡眠不足は認知能力低下に結びつく?
これまでにも不眠と認知症との関連については指摘されてきました。 しかし、不眠が認知症の原因になるのか、認知症の症状として不眠が生じるのかは議論があります。 今回は、因果関係は分かりませんが、実際に不眠を訴える人でどのくらい認知障害が認められるか、客観的な睡眠の様子を確認して調べた研究をご紹介します。 Insomnia with objective short sleep duration is associated with cognitive impairment: a first look at cardiometabolic contributors to brain health 客観的な睡眠時間短縮を伴う不眠は認知障害と関連する 1,524人(平均48.9歳、53.4%女性)を対象として、自己報告による主観的睡眠状態、睡眠検査による客観的睡眠状態、認知機能検査を行い、それぞれの関連を調べました。 結果として、以下のような内容が示されました。 ①自己報告による不眠や慢性的な睡眠不足があり、客観的にも6時間未満しか眠っていない場合には認知障
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- 2020年10月27日
- 2 分
抗コリン薬の認知能力への影響は大きい
抗アレルギー薬や抗うつ薬、降圧薬、抗パーキンソン病薬等には“抗コリン作用”という自律神経への影響があり、これが認知機能を低下させるのではないかということが指摘されてきました。 今回は、抗コリン作用のある薬(以下、抗コリン薬)について、他のアルツハイマー病リスクとの関連も調べた研究をご紹介します。 Association of anticholinergic medication and AD biomarkers with incidence of MCI among cognitively normal older adults 抗コリン薬、アルツハイマー病バイオマーカーと認知障害発症との関連 研究開始時点では認知機能が正常だった688人(平均73.5歳、49.6%が女性)について、抗コリン作用のある薬剤の使用、アルツハイマー病の遺伝的リスク、脊髄液中の診断指標(バイオマーカー)を調べ、10年以上の経過を追いましした。 結果として、以下のような内容が示されました。 ①抗コリン作用のある薬剤を使用していた場合には、認知障害の発症が多くなっていまし
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- 2020年10月21日
- 1 分
糖尿病薬(メトホルミン)の使用で認知能力低下を防げるか?
糖尿病については認知症のリスクを上昇させることが示されていますが、糖尿病の治療薬については認知能力との関連がはっきりしていません。 今回は、糖尿病の治療薬として使用頻度の高いメトホルミンについて、認知能力の経過を調べた研究をご紹介します。 Metformin Use Is Associated With Slowed Cognitive Decline and Reduced Incident Dementia in Older Adults With Type 2 Diabetes: The Sydney Memory and Ageing Study メトホルミンの使用は認知能力低下・認知症発症の抑制と関連する 地域に住む1037人が対象となり、この中には糖尿病の123人(そのうち67人がメトホルミンを服用)が含まれていました。 6年の経過観察の結果として、糖尿病でメトホルミンを使っている人は、使っていない人よりも認知症低下がゆっくりで、認知症発症が少なくなっていました。 使い方による違いやこれが血糖コントロールの直接の結果なのか等について不
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- 2020年10月7日
- 1 分
PTSDはどのくらい認知症のリスクをあげるのか?
PTSD(心的外傷後ストレス障害)が認知症のリスクになることが指摘されてきました。 今回は、実際どのくらいリスクを上昇させるのかについて調べるために行われた複数の研究を統合したメタ・アナリシスをご紹介します。 Post-traumatic stress disorder as a risk factor for dementia: systematic review and meta-analysis 認知症危険因子としての心的外傷後ストレス障害 2019年10月までに行われた縦断的研究(時間的な経過を追った研究)について9つのデータベースから検索しました。 結果として、同定されたすべてのデータを用いた分析で、PTSDがあった場合61%の認知症リスクの上昇が認められました。 また、研究の中でも2つの一般人口(他の研究では退役軍人を対象)を対象とした蓄積データを使った分析では、ほぼ2倍のリスク上昇がありました。 研究結果には幅がありますが、全体として大きなリスク上昇を認めており、今後どのようなしくみによって認知症を惹き起こすのか、メカニズムの解明も
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- 2020年10月3日
- 2 分
アルコールによる意識消失は認知症のリスクと関連する
各国で異なりますが、アルコールの摂取量に関するガイドラインが存在します。 そのように、アルコールのリスクを摂取量から考える発想は以前からあるのですが、今回は特にアルコールで意識を失ったことがあるかどうかで考えた研究をご紹介します。 Association of Alcohol-Induced Loss of Consciousness and Overall Alcohol Consumption With Risk for Dementia アルコールによる意識消失、アルコール摂取量と認知症リスクの関連 イギリス、フランス、スウェーデン、フィンランドにまたがる10万人以上(18~77歳)が調査の対象となりました。 アルコールの全体消費量やアルコールに起因する意識消失の体験について調べ、認知症の発症について12~30年ほどの経過観察を行いました。 結果として、以下の内容が示されました。 ※アルコールの単位(ユニット)は国によって異なりますが、概ね缶ビール1缶で1.75ユニットです。 ①アルコール摂取量が多いほど認知症のリスクは上昇していた(例とし
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- 2020年9月27日
- 2 分
低下した認知機能は生活改善で再び向上するか?
認知症は進行性の病気だから、進むのをゆっくりにすることができても改善しないのではないか?……通常、答えはイエスかも知れません。 特に、認知機能の低下が出現した後の生活様式の変更では、そこから認知機能を改善できる可能性は少ないと考えるのが一般的です。 しかし、今回ご紹介する軽度の認知機能低下を対象とした研究をみると、必ずしもそうではなさそうです。 Lifestyle Risk Factors and Cognitive Outcomes from the Multidomain Dementia Risk Reduction Randomized Controlled Trial, Body Brain Life for Cognitive Decline (BBL‐CD) 生活習慣上の危険因子と認知機能の経過 主観的に認知機能低下を自覚するようになったか、軽度認知障害に罹患した119人が対象となりました。 認知症のリスクに関する教育(地中海式ダイエット、運動習慣、認知機能を用いる習慣を含む)を行い、実践をサポートする57人のグループと、比較対象の
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- 2020年9月14日
- 2 分
睡眠障害はアルツハイマー病の発症に影響しない?
これまでに、認知症と睡眠障害の関連については多くの証拠があります。 しかし、「関連」といった場合には因果関係を示すわけではなく、認知症⇒睡眠障害の場合もあれば、睡眠障害⇒認知症もあり得ますし、あるいは随伴しやすい要因が影響を与えているだけで、因果関係はないかもしれません。 今回は、“メンデルランダム化”という遺伝子多型を用いたランダム化を行い、大規模なデータを分析することで因果関係の方向について検討した研究をご紹介します。 Sleep, major depressive disorde r and Alzheimer's disease A Mendelian randomisation study 睡眠、うつ病、アルツハイマー病に関するメンデルランダム化研究 現在までに行われた大規模な遺伝的研究(UK Biobank N = 446,118, the Psychiatric Genomics Consortium N = 18,759, and the International Genomics of Alzheimer's Project
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- 2020年9月12日
- 1 分
認知症による死亡は統計よりずっと多い
死因を書く場合に、重篤な身体疾患ならば説明が成り立ち、説得力があるように感じます。 しかし、精神疾患は直接の死因として考えることが困難で、それによってひき起こされた2次的な疾患や事象を介在する要因として想定することが多いと思われます。 今回は(かなり広い意味でとらえた結果と思われますが)認知症が死亡の原因と考えられる場合が実際にはどのくらいあるのか、経過を観察して正確に調べようとした研究をご紹介します。 Estimates of the Association of Dementia With US Mortality Levels Using Linked Survey and Mortality Records 認知症による死亡の調査結果と統計の比較 アメリカにおける研究で、70~99歳の7342人(60.3%が女性)が調査の対象となり、2000~2009年の経過を観察しました。 人種や教育によって影響の度合いは異なりますが、全体として認知症に原因を求められる死亡は13.6%にのぼっており、統計よりも3倍近く多くなっていました。 認知症を認知
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- 2020年9月11日
- 1 分
アルツハイマー病の危険因子や予防因子について
様々な側面から認知症の予防について指摘がありますが、今回発表されたメタ・アナリシスに基づく論文は、アルツハイマー病に関して包括的な内容となっています。 Evidence-based prevention of Alzheimer's disease: systematic review and meta-analysis of 243 observational prospective studies and 153 randomised controlled trials 医学的証拠に基づくアルツハイマー病の予防 論文タイトルにもあるように、証拠としての信頼性が比較的高い研究(243本の観察研究と153本のランダム化比較試験)を分析の対象としています。 以下のように、アルツハイマー病予防に関する医学的証拠が分類されています。 ※危険因子としての表現に改めています。 Level A(強い証拠):(低い)教育、高ホモシステイン血症、(少ない)知的活動、高齢期における高いBMI、うつ病、ストレス、糖尿病、頭部外傷、中年期の高血圧、起立性低血圧 Lev
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- 2020年9月8日
- 2 分
脳の変性疾患では感情の読み取りが低下している
認知症にも様々な種類があり、アルツハイマー病を代表とする脳の変性疾患(脳細胞が変性し、細胞数が減少していく疾患)でも、部位によって出現する症状に特徴があります。 今回は、感情の読み取りについて、脳の変性疾患ごとにどのような違いがあるか調べた研究をご紹介します。 Comparing two facets of emotion perception across multiple neurodegenerative diseases 感情の読み取りに関する神経変性疾患の比較 アルツハイマー病や行動障害のある前頭側頭葉型認知症等、7つの神経変性疾患に罹患した178人が研究の対象となりました。 感情の読み取りについて①感情の種類(怒りや悲しみ等)②感情の程度(ネガティブさの度合い等)を把握する課題を行いました。 結果として、以下のような内容が示されました。 i. 認知症のタイプによって、遂行が難しい課題が異なっていました(例:行動障害のある前頭側頭葉型認知症では上記①と②の両方の課題、失語の目立つ意味性認知症では①の種類分けのみで障害がある等) ii.
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- 2020年9月4日
- 1 分
血圧の変動と認知症の関連
高血圧は出血や梗塞を引き起こすような血管性疾患のリスクとなり、少なくとも一部の認知症に大きな影響を与えることが知られています。 今回は、血圧の絶対的な数値ではなく、姿勢による変動(起立性低血圧)や日毎の変動と認知症との関連を調べた研究です。 Systolic blood pressure postural changes variability is associated with greater dementia risk 収縮期血圧の姿勢による変化は認知症発症リスクと関連する 研究開始時で平均73歳の高齢者2,131人(53%が女性)が研究の対象となりました。 訪問を継続して12年間に渡る経過観察を行ったところ、以下のような内容が示されました。 ①起立によって15mmHg以上の収縮期血圧低下のある起立性低血圧があった場合は、認知症発症のリスクが高く(1.37倍)となっていた(拡張期血圧を比較した起立性低血圧ではそのようなリスク上昇はなかった)。 ②訪問ごとの収縮期血圧の変動が大きい場合(変動幅の大きなグループ)では、認知症発症のリスクが高くな
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