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あらゆる時期におけるうつ病が認知症リスクと関連する

執筆者の写真: もりさわメンタルクリニックもりさわメンタルクリニック

今までにも、うつ病と認知症発症リスクとの関連が指摘されてきました。


今回は、うつ病発症の時期によって、認知症発症リスクに与える影響がどのように異なるのかを調べた研究をご紹介します。


Association of Early-, Middle-, and Late-Life Depression With Incident Dementia in a Danish Cohort

人生の早期・中期・晩期におけるうつ病と認知症の発症


デンマークにおける大規模な研究で、1,400万人以上の経過を1977~2018年にわたって調べています。


結果として、以下の内容が示されました。


・全体の年代を含めてうつ病の診断があった場合には認知症の発症リスクが2倍以上になっていました(ハザード比2.41倍)。


・うつ病診断の与える影響は、女性よりも男性において、より大きくなっていました。


・全ての年代におけるうつ病が、認知症発症に影響を与えていました(例:18~44歳のうつ病診断→認知症発症のハザード比3.08倍)。


要約:『うつ病発症による認知症リスクに与える影響は、うつ病を発症する年代に関わらず一貫している可能性がある』


認知症予防の点からも、早期から精神衛生の維持に努める必要性を感じました。



もりさわメンタルクリニック:https://www.morisawa-mental-clinic.com/

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