うつと幻聴に対するrTMS(反復経頭蓋磁気刺激療法)の効果

海外では治療抵抗性の幻聴に対し、rTMS(反復経頭蓋磁気刺激療法)が行われることがあります。
今回は、1例報告ですが、非常に長期に渡って継続していた音楽性の幻聴に対するrTMSの効果を示した報告をご紹介します。
左側頭頭頂移行部への低頻度rTMSによる音楽性幻聴の効果的抑制
症例は61歳の女性で、30代でうつや不安を発症し、多くの薬物療法を試してきました。
今回の治療から7年前に肺炎の治療を行った際に、精神病性の症状を発症し、それ以後苦痛の大きい音楽性の幻聴を伴うようになりました。
幻聴は生活時間の70%程度を占めており、日常会話とほぼ同じ音量で流れているとのことで、生活への支障は非常に大きなものでした。
これらの症状に対して、(幻聴に有効と言われている)左側頭頭頂移行部と(うつ