うつ状態と脳の体積減少


うつ状態と認知機能低下との関連が指摘されていますが、今回は、脳の加齢(脳体積減少や血管性病変などの所見)との関連を調べた研究をご紹介します。


Greater depressive symptoms, cognition, and markers of brain aging

Northern Manhattan Study

うつ症状、認知機能、脳の加齢変化


Northern Manhattan Studyという研究の資料を用いたもので、1,111人が対象となりました。


このうち、22%はうつ症状をもっており(基準として用いたのはCenter of Epidemiological Studies–Depression score ≥16 )、うつ症状がない場合とを比較しました。


結果として以下の内容が示されました。

①うつ症状がある場合には、エピソード記憶の低下がありました。

②うつ症状がある場合には、脳の体積減少や血管性病変(梗塞巣)が大きくなっていました。


つまり、“うつ症状がある場合には認知機能に影響があり、脳の加齢変化も大きくなる”可能性が示されました。


うつ症状がある場合には、その後の認知機能も含めた長期的経過に注意が必要であると思われました。



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