うつ病による脳卒中のリスクについて


うつ病やうつ症状は、脳内の梗塞や出血による脳卒中のリスクを上昇させることが指摘されています。


今回は、うつ症状が軽減した場合等に関して、脳卒中のリスクがどのように変化するのか調べた研究をご紹介します。


Changes in Depressive Symptoms and Incidence of First Stroke Among Middle‐Aged and Older US Adults

中年や高齢におけるうつ症状の変動と脳卒中の発症


調査の開始時点で脳卒中のない約16000人が調査の対象となり、1998~2010年にかけて2年ごとに、うつ症状と脳卒中の発症を調べました。


うつ症状の変化と脳卒中のリスクに関して、以下の内容が示されました。

①うつ症状が常に重い状態にあった場合には、脳卒中のリスクが高くなっていました(常にうつ症状がないか、軽い状態の人に比べて2.14倍)。

②うつ症状が軽減した場合でも、脳卒中のリスクの上昇が残っていました(同様に、1.66倍)。


つまり、うつ症状が重い場合は脳卒中のリスクが高く、治療などによりうつ症状が軽くなった場合にはリスクも低くなるが、まったくうつ症状がなかった人と同じレベルにはならないようです。


様々な要因の関与が考えられますが、うつ病(状態)の身体的影響に関しては、症状が軽減(寛解)した後にも、慎重な経過観察が必要であると思われました。

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