シロシビン(マジックマッシュルームの成分)は、抗うつ薬などで改善を認めない治療抵抗性のうつ病に対しても、有効性が期待できることが指摘されています。
今回は、うつ病に対するシロシビンの効果を、機能的MRI画像を用いて調べた研究をご紹介します。
Increased global integration in the brain after psilocybin therapy for depression
うつ病に対するシロシビンの使用で脳の全体的なネットワークの統合性が高まる
およそ60人のうつ病患者について、しばしば使用される抗うつ薬(エスシタロプラム)とシロシビンの効果について、機能的MRI画像を用いて評価しました。
結果として、以下の内容が示されました。
・シロシビンを用いた場合には、脳の全体的なネットワークの統合性が向上していました(脳の部分同士のつながりが良くなっていました)。
・今回用いた抗うつ薬(エスシタロプラム)では、このような変化は僅かであるか、ほとんど認めませんでした。
要約:『シロシビンをうつ病に用いた場合には、抗うつ薬とは異なる効果(脳のネットワーク改善効果)を認める可能性がある』
すでに複数の臨床試験で確かめられていますが、シロシビンにはこれまでの向精神薬とは異なるしくみと効果がある可能性が考えられました。
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