うつ病に対する運動と薬物療法は初期の効果について大差ない


不安やうつに対する予防について、運動やヨガ・マインドフルネス等の効果が指摘されています。


今回は、高齢者における軽度のうつ病(Montgomery Asbergうつ病評価尺度で10点未満:0~60点、34点以上が重症)で、運動療法と抗うつ薬の効果を比較した研究をご紹介します。


Effectiveness of Physical Exercise in Older Adults With Mild to Moderate Depression

高齢者の軽度から中等度のうつに対する運動療法の有効性


65歳以上の軽度のうつ病を伴う高齢者347人が対象となりました。


1・3・6ヶ月の評価で、指導者つきの運動療法と抗うつ薬を処方した効果を比較しました。


以下の内容が示されました。

①最初の1ヶ月では運動療法と抗うつ薬で大きな効果の差がありませんでした。

②もう少し長期で見ると抗うつ薬の効果が大きくなっていました。(症状の改善を示した割合で比較すると、3ヶ月で抗うつ薬60.6% vs 運動療法45.6%)

③副作用の割合は抗うつ薬で多くなっていました。(抗うつ薬22.5% vs 運動療法8.9%)


つまり、“運動療法も最初のうちは薬と大きな差が出ないが、長期では薬の効果が少し上回る”と言えそうです。


条件として高齢者、軽度のうつと絞っての内容ですので、一般的に言えない可能性も高いと思われますが、運動療法は少なくとも軽度のうつに対して一定の効果を認めると考えられました。

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