うつ病は心房細動の危険性を増加させるかもしれない


以前より、うつ病が循環器系疾患の発症リスクに対して影響を与えることは知られていました。


今回は、心房細動について大規模なデータを用いて確認した研究をご紹介します。


Association of Depression With Atrial Fibrillation in South Korean Adults

韓国成人における心房細動とうつ病の関連


韓国の全国的な疾患データを用いた研究で、約500万人(平均47歳)を対象とし、2009~2018年で心房細動についての経過観察を行いました。


上記のうち、14万人(3.0%)がうつ病と診断されていましたが、うつ病がある場合とない場合とで心房細動の起こる割合を比較しました。


結果として、以下の内容が示されました。

①うつ病がある場合は、10年間の経過観察で累積した心房細動発症の危険性が明らかに増加していました( 4.44% vs 1.92%)。

②糖尿病や高血圧等の関連しそうな他の要素を調整した後、新たに心房細動を発症する危険性は、うつ病がある場合約25%の増加を示していました。

③うつ病を繰り返している場合には、さらに高い割合(32%)で心房細動発症の危険性が増加していました。


つまり、“うつ病と診断された場合には、その後10年間で心房細動になる可能性が3割程度高くなるかもしれない”ということです。


うつ病と診断された場合には、その後心房細動などの身体疾患にも注意が必要であると思われました。

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