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執筆者の写真もりさわメンタルクリニック

うつ症状に関する検査後の治療開始

※度々の変更で申し訳ないのですが、2025年1月より更新(送信)頻度を週に1回(日曜日)とさせてください。





◎要約:『スクリーニングでうつ症状が陽性だった場合でも、その後治療が開始される割合は半分以下に留まっており、非白人、高齢者、遠隔では特にその割合が低くなっている』


今回は、うつ症状のスクリーニング(目的とする症状がないか対象を限定せず広く行う検査)について陽性(うつ症状があるという判定)だったとき、その後紹介などが行われ、治療が開始されているかを調べた研究をご紹介します。


Depression Treatment After a Positive Depression Screen Result

スクリーニングでうつ症状陽性だった場合のうつの治療


アメリカにおける研究で、60,062人の健康データを元にしており、そのうち7%(3,980人)がうつ症状で陽性の結果でした(68.1%女性、平均46.5歳)。


結果として、うつに関する治療が開始される割合が低い条件について、以下の内容が示されました。


・(白人に比較して)アフリカ系アメリカ人あるいは黒人、アジア人

・(若年者に比較して)高齢者

・(対面に比べて)遠隔での接触


また、希死念慮を伴う場合には受療の可能性が高くなっていましたが、全体としてその割合は低いレベルにとどまっていました(希死念慮がある場合でも治療開始は43.5%)。



希死念慮があった場合などで、その後の精神医療へのアクセスを改善する工夫が必要であると思われる結果でした。


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