◎要約:『がんに罹患した子どもの家族では不安やうつに起因する精神医療の利用が多くなる可能性がある』
子どもががんに罹患した場合、ケアを行う家族の精神状態についても懸念されます。
今回は、がんに罹患した家族の精神医療の利用について調べた研究をご紹介します。
Mental Health Care Utilization Among Parents of Children With Cancer
がんに罹患した子どもの家族における精神医療の利用
がんに罹患した子どもの家族4,837組(母親4,210、父親4,016人)とがんに罹患していない子どもの家族24,185組が対象となりました。
結果として、以下の内容が示されました。
・がんに罹患した子どもの家族では不安を主訴とする受診が比較的多くなっていました (10.6% vs 7.0%)。同様に、うつを主訴とする受診も比較的多くなっていました (8.4% vs 6.1%)。
・精神医療の受診も比較的多くなっていました (18.1% vs 13.3%) 。
・上記のような傾向は、母親のほうが父親よりも強くなっていました。
がんに罹患した子ども本人のみではなく、その家族を精神的に支える必要性が感じられる内容でした。
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