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ため込み症の脳の活動




昨日は、物が捨てられず溜め込む障害である“ため込み症”の有病率や特徴についてお伝えしました。


ため込み症は、今まで長く強迫症の一部とされていましたが、診断基準のDSM-5では独自の分類となっており、単なる強迫症とは異なる特徴が指摘されています。


今回は、ため込み症のしくみを知るために画像検査を利用した研究についてご紹介します。


Neural Mechanisms of Decision Making in Hoarding Disorder

ため込み症の意思決定に関する神経活動


合計で107人の成人(ため込み症43人、強迫性障害31人、健常者33人)が対象となりました。


紙で見せた物品を捨てるか、取っておくかの決定を行う課題を行い、その時の脳の活動をMRI画像で確認しました。


結果として、以下の内容が示されました。


・ため込み症においては、脳の前帯状皮質と島皮質と呼ばれる部分での活動が強迫性障害や健常者とは異なっていました。


・特に、ため込み症における上記の領域は、自分に属していない物品に関して決定を行う時には低活動、自分に属する物品に関する決定を行う時には高活動を示していました。


・脳活動の変化は、ため込み症の重症度を測定する決定の困難や「すっきりしない」という感覚の程度に関連していました。


要約:『ため込み症には特有の神経活動の変化があり、それは物品の所有に関する課題をしている間に出現しやすい』


治療としては強迫性障害に準じて行われることが多い疾患ですが、特有の神経学的な基盤を持っている可能性が考えられました。

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