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アメリカにおける子どもの精神に関連した医療支出

◎要約:『近年のアメリカにおける子どもの精神関連の診断増加は、医療支出全体の増大につながっているかもしれない』





アメリカで、比較的若年における精神科関連の受診が増加していることを以前にお伝えしました。


今回は、子どもの精神状態に関連する医療支出を調べた研究をご紹介します。


Medical Spending Among US Households With Children With a Mental Health Condition Between 2017 and 2021

アメリカにおける子どもの精神に関連した医療支出(2017~2021年)


アメリカの医療支出に関するデータ( the Medical Expenditure Panel Survey)を元とした研究で、2017~2021年における5~17歳の医療支出を調べています(その家族全体も調査の対象)。


結果として、以下のことが示されました。


・2017~2021年で子どもの精神状態に関する診断の割合は、21.3%から25.9%に増加していました。


・子どもの精神状態に関連する診断は、子どもの医療支出(31.1%増)、家族全体の医療支出の増大と関連を示していました。



論文中で述べられているのですが、上記の増加は保険適応の拡大等、制度変更の影響も受けており、一概に子どもの精神疾患が増えているとは考えられないことに注意を要すると思われました。

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