◎要約:『アメリカの大学スポーツ選手で特に近年、自死による死亡が増加している』

今回は、アメリカにおける大学スポーツ選手の自死について、20年間の経過を調べた研究をご紹介します。
Suicide in National Collegiate Athletic Association athletes: a 20-year analysis
全米大学体育協会の選手における自死:20年間の分析
2002~2022年の20年間における全米大学体育協会所属選手の死亡者1,102人が分析の対象となりました。
結果として、以下の内容が示されました。
・上記のうち128人(11.6%)が自殺によるものでした(男性98人、女性30人)。
・最近10年間で、自死は2番目に多い死因となっていました。
・最近10年間とその前の10年間を比較してみると、自死による死亡の割合は倍増していました(7.6%→15.3%)
・男性でほぼ直線を描いて自死による死亡が増加しており、女性では2010~2011年で最も低下した後に増加していました。
・男性のクロスカントリー選手で、最も自死による死亡率が多くなっていました。
・競争力が高く、奨学金の額も高い第1部門の選手で(第2、第3部門と比較して)自死による死亡が最も多くなっていました。
増加の傾向が大きくなっており、今後の対応を検討する必要性を強く感じる内容でした。
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