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アルツハイマー型認知症になりやすい遺伝子の影響


昨日、アルツハイマー型認知症になりやすい遺伝子(APOE ε4)があった場合でも、良い生活習慣の効果があるという内容をお伝えしました。


今回は、かなり以前の論文(2009年)になりますが、アルツハイマー型認知症になりやすい遺伝子(APOE ε4)の影響についての研究を振り返りたいと思います。


Longitudinal Modeling of Age-Related Memory Decline and the APOE ε4 Effect

https://www.nejm.org/doi/10.1056/NEJMoa0809437?url_ver=Z39.88-2003&rfr_id=ori%3Arid%3Acrossref.org&rfr_dat=cr_pub++0www.ncbi.nlm.nih.gov

APOE ε4と加齢による認知機能低下に関する時間経過に沿った観察モデル


認知能力低下のない21から97歳の815人が研究に参加しました。


APOE ε4の有無を調べ、79人がもっとも影響が多いと考えられるホモ接合型、238人がヘテロ接合型、498人が非キャリアでした。


結果として、以下の内容が示されました。


・APOE ε4のキャリアである場合には、認知能力の低下が60歳未満から始まっていました。