アルツハイマー病をさらに細かく分類すること


同じように“認知症”と呼ばれる状態でも、変性が起こっている部位や原因によって症状が大きく違っています。


例えば、脳の前方の変性(萎縮)が他の部位に先行するタイプの認知症では、特に初期は記憶障害よりも性格変化や行動の異常(強いこだわりや抑制が困難になることによる逸脱行為)の方が目立つ傾向があります。


今回は、同じ“アルツハイマー病”の中でも、比較的若くして発症する、記憶障害よりも遂行機能の障害が顕著であるタイプ(“進行性遂行機能障害症候群”)について、そのバイオマーカー(生物学的な指標)を調べた研究をご紹介します。


Progressive dysexecutive syndrome due to Alzheimer’s disease: a description of 55 cases and comparison to other phenotypes

アルツハイマー病による“進行性遂行機能障害症候群”


上記のような遂行機能障害が優位なアルツハイマー病と考えられるタイプの55人(平均発症年齢53.8歳、62%が女性)が調査の対象となりました。


他のタイプのアルツハイマー病(健忘優位、視覚優位、言語機能優位)との比較を行い、今回注目されている“進行性遂行機能障害症候群”では、特徴的な頭頂‐前頭部における代謝低下を認めました。


認知症のタイプによってケアの仕方や治療が異なる場合もあり、現在経験している“認知症”がどのようなタイプのものなのか把握することは大切であると思われます。


今後は、“アルツハイマー病”についてさらに詳しいことが分かるにつれて、特徴を細分化したサブタイプ(小分類)が増えることが予想されます。


#アルツハイマー病


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