アルツハイマー病を抑制する可能性のある遺伝子


アポリポタンパク質を作る情報であるAPOE遺伝子でε4のタイプは、アルツハイマー病の原因となり得ることが指摘されてきました。


このように病気を促進するタイプもあれば、抑制するタイプが存在することがあります。


今回は、ε2というタイプが入っているとε4があると生じる原因物質の沈着が少なくなるのではないか、という内容の研究をご紹介します。


Association Between Apolipoprotein E ε2 vs ε4, Age, and β-Amyloid in Adults Without Cognitive Impairment

アポリポタンパク質遺伝子のε2とε4、年齢、β-アミロイド沈着との関連


65から85歳の認知障害のない4432人(平均71.3歳、59.4%が女性)が研究の対象となりました。


結果として、以下のような内容が示されました。

①遺伝子のタイプはは2つのペアによって示されますが、ε24の組み合わせはε34に比べると年齢に関係なく全体的にアミロイドの沈着が少なくなっていました。

②年齢に依存したアミロイドの沈着もε24の方が少なくなっていました。


つまり、ε2が遺伝子の組み合わせに入っていると全体的なアミロイドの沈着を減らしたり、年齢の影響も少なくしたりして、アルツハイマー病の発症を抑制することが期待できるのではないかと思われます。


論文中で述べられていますが、このような抑制的遺伝子の型があった場合にどのようなことが起こっているのか調べることにより、その効果を真似る治療が可能となることが期待されます。


現在、病因の様々なポイントを狙って進められているアルツハイマー病治療薬の開発ですが、新たな視点を得ることでさらに選択肢が増えると有り難いと感じました。


#アルツハイマー病

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