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インターネットを介した社交不安障害の行動療法


社交不安障害は、比較的若い年代から発症することが多く、対人関係や社会的場面での強い緊張を主な症状(発生困難、声や手の震え、多量の汗等の身体症状を伴うこともあります)とします。


海外においても、直接セラピストが行う行動療法などのセラピーは高額で、さらにセラピストの数も少なく、アクセスが限定されています。


今回は、社交不安障害のインターネットを介した行動療法が、受容と共感を主な要素とする支持的療法と比較して有効か調べた研究をご紹介します。


Therapist-Guided Internet-Delivered Cognitive Behavioral Therapy vs Internet-Delivered Supportive Therapy for Children and Adolescents With Social Anxiety Disorder

A Randomized Clinical Trial

子どもや思春期の社交不安障害に対する、セラピストが指導するインターネットを介した行動療法と、インターネットを介した支持的療法の効果比較


スウェーデンにおける10~17歳を対象とした研究で、社交不安障害を主な診断とする103人(平均14.1歳、79人が女性)が研究の対象となりました。


行動療法も支持的療法もインターネットを介して提供され、本人への10のモジュール(セラピーの単位)で構成されており、5の保護者向けモジュール、3回のセラピストとのセッションが含まれています。