カンナビジオール投与に続いて起こった早発思春期の例


“カンナビジオール(CBD)”は麻からの抽出物質で、精神作用のあるTHC(マリファナの主成分)とは異なり、抗てんかん薬として認可されているもの(エピディオレックス)もあります。


また、“早発思春期”とは、9歳以前に内分泌系の活性化による思春期特有の身体的変化が出現することを指します。


今回は、治療抵抗性のてんかんに対してインターネットで購入したカンナビジオールを用いたところ、2歳の男子に早発思春期を認めた症例をご紹介します。


Development of central precocious puberty following cannabinoid use for paediatric epilepsy: causal or coincidence?

小児てんかんに対するカンナビノイドの投与に続いて生じた中枢性早発思春期の例


症例は2歳の男子で、全体的な発達の遅延、中心性の筋緊張低下、視覚障害、社会性の発達遅延、運動の制御困難を認めていました。


同時に、一日20回以上に及ぶ治療抵抗性(あらゆる抗てんかん薬やケトン食も効果なし)のてんかん発作があり、母がインターネットでカンナビジオールを購入し試みました。


カンナビジオールは効果を認め、発作は1日に5回程度になりました。


しかし、その後6ヶ月ほどして、思春期特有の身体的変化(陰茎の増大、陰部の発毛、ニキビ、体臭の変化等)が生じました。


脳腫瘍など他の原因も調べましたが、明らかなものはなく、ホルモンの働きを抑制する治療により男性ホルモンの産生を減少させることにしました。



以上のような経過で、“早発思春期”の原因としてカンナビジオールの可能性が想定されました。

しかし、これは現在認可されている麻の抽出物質もこのような副作用の可能性があるという意味ではありません。

インターネット等で購入する物質の中には思わぬ副作用を招く可能性もあり、注意が必要と思われました。

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