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グループで行うマインドフルネスで精神状態が改善するか?

執筆者の写真: もりさわメンタルクリニックもりさわメンタルクリニック

価値判断をせずに、今この瞬間に意図的に注意を向けることなど様々な要素を含むマインドフルネスですが、慢性の疼痛からうつ、不安、パーソナリティ障害等の様々な精神状態の問題に応用が広がっています。


今回は、グループで行うマインドフルネスで、精神状態がどのように変化するのかを調べた複数研究のまとめ(メタ・アナリシス)をご紹介します。


Systematic review and individual participant data meta-analysis of randomized controlled trials assessing mindfulness-based programs for mental health promotion

マインドフルネスを用いた精神状態向上のためのプログラムに関するランダム化比較試験のシステマティック・レビューとメタ・アナリシス


グループのマインドフルネスプログラムに関する比較対照試験(無治療や通常治療のみとの比較を含む試験)13本(2,371人の参加者、平均34歳、71%が女性)が、今回の分析に含まれました。



結果として、以下の内容が示されました。


・マインドフルネスをベースとしたグループ療法全体で、精神状態の悪化(distress)は小~中等量軽減していました(統計量のSMDで-0.32)。


・精神状態の軽減はプログラム終了後1か月以内と6か月以上で大きな差がありませんでした。


・元の精神状態のレベル、性別、年齢、教育レベル、マインドフルネスの状態像による明らかな効果の相違は認めませんでした。


要約:『マインドフルネスをベースとしたグループ療法で、精神状態の改善を認める可能性がある』


適用される精神状態悪化は多様であると思われますが、全体としてマインドフルネスのグループ療法の効果を肯定する内容でした。



もりさわメンタルクリニック:https://www.morisawa-mental-clinic.com/

rTMS治療:

YouTubeチャンネル(オンライン講座):https://www.youtube.com/channel/UCd8RS50q_Ol_x82AL9hhziQ

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