ケタミン注射の希死念慮や認知能力に対する効果


麻酔薬として有名なケタミンですが、アメリカでは治療抵抗性うつ病に関する認可を得ています。


特にうつ病に伴う希死念慮に対して即効性がある点が指摘されてきました。


今回は、ケタミン注射の希死念慮に対する効果を、鎮静剤のミダゾラムとの比較で調べた研究をご紹介します。


Effects of Ketamine Versus Midazolam on Neurocognition at 24 Hours in Depressed Patients With Suicidal Ideation

ケタミンとミダゾラムの、希死念慮を伴ううつ病患者の認知能力に関する、投与後24時間での効果比較


著しい希死念慮を伴ううつ病に罹患した78人が対象となりました。


ケタミンの静脈注射を行う39人と、ミダゾラム39人に分けて、投与1日後の認知能力検査を行いました。


結果として、以下の内容が示されました

①ケタミンの方では、速やかな希死念慮の改善を認めた。

②ケタミンでは、認知能力検査の一部(選択の速度、干渉する情報を処理する能力)で向上を認めた。


つまり、“ケタミンは希死念慮を含めたうつ症状の速やかな改善だけではなく、一部の認知能力向上をもたらすかもしれない”ということです。


今回の試験では、明らかな関連はありませんでしたが、認知能力向上とうつ症状改善は、脳内の神経活動変化で共通の仕組みを持っている可能性が考えられました。

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