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ココアの成分が脳の酸素化と働きの向上をもたらす?

執筆者の写真: もりさわメンタルクリニックもりさわメンタルクリニック

ココアの成分であるフラバノールが、果物や茶に含まれている他のフラボノイドと同様に、脳血管の循環を改善する可能性について指摘されてきました。


今回は、ココアを摂取した後の、末梢血管における酸素化や課題の実行機能について調べた研究をご紹介します。


食物中のフラバノールが脳皮質の酸素化と認知機能を改善する


18~45歳の健康な成人18人が研究の対象となりました。


酸素化の様子が体外からわかる“近赤外線分光法”を用いて、ココアを摂取した後、脳を循環する血液を調べました。


結果として、以下の内容が示されました。

①過剰な二酸化炭素を吸入する環境(酸素化が制限される環境)で、前頭葉の皮質を循環する血液中の酸素化が明らかに増加していました。

②比較的難しい課題における成績が11%向上していました。


今まで、フラバノールが「脳に良い」仕組みについて良く分かっていませんでしたが、血液中の酸素化の増加による可能性が示唆されました。


今回は健常者を対象とする研究でしたが、今後、脳機能の障害にどのような効果があるのか検証できると臨床応用の可能性があるように思われました。


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