コンピューターによる検査で麻薬使用のリスクが分かる?


物質依存には通常、再使用の可能性が高まると考えられている臨床上の指標(現在の不安、物質への渇望、離脱症状、不遵守の傾向)があります。

しかし、これらの指標を考慮しながら、治療方針上の工夫を行った場合でも、再使用の頻度は高く、物質の離脱を図った後の再使用の頻度は非常に高くなっています。

コンピュータ上で行った意思決定の特徴と麻薬の仕様に関する傾向に関連性があるか調べた研究をご紹介します。

Computational Markers of Risky Decision-making for Identification of Temporal Windows of Vulnerability to Opioid Use in a Real-world Clinical Setting

麻薬依存に罹患した70人(平均44.7歳)の患者さんと50人の比較対照として健常者(平均42.4歳)について調査されました。

7ヶ月までの治療期間中、毎回のセッションで危険に対する意思決定に関するコンピュータ上のテスト受けてもらい、これによって得られる所見が、麻薬の再使用に関する予測を行う上で有用か調べられました。

結果をみると、コンピュータによるテストで得られた所見のうち、“不明確さに対する忍耐”を示す指標だけが大きく物質再使用と関わっていました。

つまり、漠然とした危険に対する耐性が高く、リスクをとる意思決定を行う傾向が高まる時期には物質再使用の危険性も高くなるということを意味します。

このようなテスト上の指標から現在の再使用リスクを把握し、依存症治療に関する方針を検討できると、時間経過とともに変化する患者さんの状態に沿った対応が可能となるように思われました。

#麻薬

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