アルコール依存症の治療目的で入院され、断酒していた方でも、退院して間もなく再飲酒してしまう方が少なくありません。
今回は、コンピューターによる認知修正トレーニング:Cognitive bias modification (CBM)を行うことによるアルコール依存治療への効果(断酒の継続)について調べた研究をご紹介します。
アルコール離脱目的の入院後、早期再飲酒に対する認知の偏り修正による効果
アルコール離脱のために入院した300人(平均43.47歳、173人が男性)が研究の対象となりました。
対象者をランダムに2つのグループにわけ、147人が認知修正トレーニング、153人が他のプログラムに参加し、その後の経過を調べました。
結果として、認知修正トレーニングを行ったほうが、退院後2週間の再飲酒が少なくなっていました(42.5% vs 54.4%)。
コンピューターを用いたコストの低いトレーニングならば、実施可能な病院も増え、患者さんの利益が大きいと考えられました。
#アルコール依存
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