
以前から、コンピューター等の使用時間(スクリーン・タイム)が長いとうつ病等の精神疾患にかかりやすくなるのではないかという指摘があります。
今回は、スクリーン・タイムが疾患の発症(合併状態)に与える影響を調べた研究をご紹介します。
Different types of screen time, physical activity, and incident dementia, Parkinson’s disease, depression and multimorbidity status
スクリーンタイム、身体活動と認知症・パーキンソン病・うつ病の合併状態
大規模な生体データ(UK Biobank)を元にした研究で、認知症やうつ病のない473,184人が対象となりました。
結果として、スクリーン・タイムが最も少ないグループに対して以下の内容が示されました。
・(スクリーン・タイムが最も少ないグループに対して)スクリーン・タイムが中間のグループでは、各疾患の発症が少ない傾向がありました(例:認知症0.68倍 パーキンソン病0.86倍 うつ0.85倍)。
・(スクリーン・タイムが最も少ないグループに対して)スクリーン・タイムが最も多いグループでは、各疾患の発症が多い傾向がありました(例:認知症1.28倍 パーキンソン病1.16倍 うつ1.35倍)。
要約:『スクリーン・タイムが中間ぐらいで認知症やうつ病のリスクが小さく、多すぎるとリスクが大きくなる可能性がある』
精神状態や機能を維持する上で、スクリーン・タイムは少ない方が良いという意見が一般的かと思われますが、身体的活動とのバランスも含めて適度な量というのがあるようです。
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