コーヒーを眠気覚ましに飲むことは多いと思われますが、コーヒーを飲むことによる脳に対する影響は客観的にどのようになっているのでしょうか?
今回はコーヒー飲用後の神経活動の変化を画像検査で調べた研究をご紹介します。
Coffee consumption decreases the connectivity of the posterior Default Mode Network (DMN) at rest
コーヒー飲用で後部デフォルト・モード・ネットワーク(DMN)の接続が減少する
以下の2つの試験を行いました。
1. コーヒーを飲用して、前後の画像検査を行う試験(対象:47人、平均30歳、31人女性)
2. 純粋なカフェインの影響を調べるために、カフェイン入りのお湯を用いた試験(対象30人、平均32歳、27人が女性)
結果として、以下の内容が示されました。
・瞑想などを行うと活性化する脳のDMN(デフォルト・モード・ネットワーク)の活動が両方の試験で低下していました(両方の場合で課題遂行の状態になっていることが考えられました)。
・コーヒーの飲用では、カフェインのみでは起こらない反応(ワーキングメモリや認知制御、目的志向型の行動に関与する領域の接続増加)が起こっていました。
要約:『コーヒーを飲むことには、単にカフェインの作用のみではない影響が生じる可能性がある』
コーヒーにはカフェイン以外の物質や独特の芳香・味覚があり、様々な要素が関連している可能性が考えられました。
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