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シロシビンの抗うつ作用について、脳の機能画像で調べた研究


シロシビン(“マジックマッシュルーム”の成分)が通常の抗うつ薬で効果のないうつ病に有効である可能性が指摘されてきました。


今回は、シロシビンが脳でどのような影響を与えているのか脳の機能画像(形の変化のみではなく、働きの変化が分かる画像)で調べた研究をご紹介します。


うつ病へのシロシビン投与で脳の統合的機能が増加する


2つの臨床試験が行われました。

①薬剤抵抗性のうつ病に対して、オープンラベル(投与する側もされる側も実薬であることを知っている方法)で、シロシビン(10mgか25mg)を投与する試験

②うつ病に対して、ランダムに2つのグループに分けて、ダブルブラインド(投与する側もされる側も実薬か知らない方法)で、一方には主にシロシビンを、片方には主にエスシタロプラム(抗うつ薬)を投与する試験


結果として、両方の試験で、シロシビンでは脳の働きに全体的な変化を認め、5-HT2A(セロトニン類の一種の)受容体について、様々な神経経路の相互作用が増強されていました。


一方、エスシタロプラム(抗うつ薬)では、変化はより緩徐であり、脳の神経経路の全体的働きには影響を与えていませんでした。


つまり、“シロシビンの抗うつ効果は抗うつ薬に比べるとより迅速で、脳の神経回路の働きに広範な影響を与えるかもしれない”と言えそうです。


シロシビンの効果が持続的なものかは、今後の規模の大きな研究で検証される必要がありますが、現在までの研究では、薬剤抵抗性のうつ病に対する新しい選択肢となる可能性があると考えられました。

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