◎要約:『児童・思春期における短期のメディア制限では。感情的問題が減少し、社会との交流が増える可能性がある』
今回は、子どものスマートホン等の使用を制限するとどのような影響が生じるのか、短期の経過で調べた研究をご紹介します。
児童・思春期におけるスクリーンメディア使用と精神的健康
Screen Media Use and Mental Health of Children and Adolescents
A Secondary Analysis of a Randomized Clinical Trial
デンマークにおける研究で、89家族、181人の子ども(メディア減少グループの平均8.6歳、比較対照グループ9.5歳)が対象となりました。
参加者をメディア使用を3時間/週までに制限するグループと制限しないグループに振り分けて、その影響を2週間の経過で観察しました。
結果として、下の内容が示されました。
・メディア使用を制限したグループでは、制限しないグループに比較して内在化問題 internalizing symptoms(うつや不安などの感情的問題)が減少していました。
・同様に、メディア制限のグループでは社会との交流が増加していました。
週に3時間までというと、実際の生活で実施するのがかなり厳しい制限であるようにも思えましたが、短期的にはポジティブな結果となっていました。
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