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ストレス起因性の精神疾患と神経変性疾患との関連


昨日は、PTSDがパーキンソン病発症に影響を与えるかもしれない、という内容をお伝えしました。


その他にも、PTSDはアルツハイマー病にも関連すると言われています。


今回は、その他のストレス起因性の精神疾患と神経変性疾患(アルツハイマー病、パーキンソン病、筋萎縮性側索硬化症等)の関連を調べた研究をご紹介します。


Association of Stress-Related Disorders With Subsequent Neurodegenerative Diseases

ストレス関連疾患と後の神経変性疾患の関係


ストレス関連疾患に罹患した61,748人と罹患していない595,335人が調査の対象となりました(遺伝的な影響を調べるため兄弟姉妹間の比較も含む)。


研究開始時の平均年齢は47歳で、平均4.7年の経過観察が行われました。


結果として、以下の内容が示されました。


・ストレス関連疾患に罹患した場合、その後の神経変性疾患発症のリスク(ハザード比)は1.57倍になっていました。


・血管も関与する神経変性疾患で最もリスク上昇が大きく(1.80倍)、その他アルツハイマー病で統計的に意味のある上昇(1.36倍)を認めました。


要約:『ストレス関連疾患に罹患するとその後の神経変性疾患(特に血管も関与するもの)が増える可能性がある』


血管性の機序を介した神経変性疾患への影響も考えられる結果でした。


もりさわメンタルクリニック:https://www.morisawa-mental-clinic.com/

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