
睡眠時無呼吸症候群は、昼間の眠気や集中力の低下、高血圧などの循環器系疾患のリスク上昇をもたらすことが知られており、特に中年期以降、注意が必要な病態と言えます。
しかし、診断のためには長時間検査器具をつけて、寝ている間の呼吸の状態等を記録する必要があり、実施に抵抗がある場合も考えられます。
今回は、スマートフォンの録音で、睡眠時無呼吸症候群の診断を行うことができるのか調べた研究をご紹介します。
Evaluating Prediction Models of Sleep Apnea From Smartphone-Recorded Sleep Breathing Sounds
スマートフォンで録音した睡眠時の呼吸音による睡眠時無呼吸の予測モデルを評価する
睡眠センターを受診した423人(平均48.1歳、84.1%が男性)が対象となりました。
夜間の睡眠中にポリソムノグラム検査をしながら、スマートフォンの録音を行い、録音で診断を行った場合の正確さを調べました。
結果として、診断の基準を1時間の無呼吸回数で5回、15回、30回としたところ、スマートフォン録音の正確性はそれぞれ88.2%、82.3%、81.7%でした。
要約:『スマートフォンによる録音でも、8~9割の正確さで無呼吸の診断ができる』
検査の負担を考えると、やや正確さは劣っても、このような方法を検討しても良いのではないかと思われました。
もりさわメンタルクリニック:https://www.morisawa-mental-clinic.com/
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