アメリカのフィラデルフィアでは、健康問題の解決策の一つとして、甘味料を含む清涼飲料水に税を課しています。
今回は、この“ソーダ税”の導入によって、若者のソーダ消費が減ったのかを調べた研究をご紹介します。
甘味飲料への課税と高校生におけるソーダ消費の関連
フィラデルフィアを含む8ヶ所の高校校区の生徒たち86,928人(平均15.8歳)が対象となりました。
フィラデルフィア以外は非課税の地区で、それらとフィラデルフィアの甘味飲料の消費を比較しました。
結果として、以下の内容が分かりました。
①フィラデルフィアの甘味飲料の消費は課税前に比較して、0.81杯/週減少しており、これは他の地域の消費より明らかに低い消費量となっていました。
②代わりの飲料として100%ジュースや牛乳の消費が増えるのではないかという分析では、明らかな差はありませんでした。
つまり、“課税という経済的な手法によって、甘味飲料の減量という一定のダイエット促進傾向を認める”可能性が示されました。
タバコの値段が上がった時に、節煙や禁煙する人が増えるのと同じように、“ソーダ税”も有効なのかもしれません。
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