ADHDの原因については、遺伝的な要因など様々な点が指摘されていますが、まだはっきりしたことは分かっていません。
今回は、かなり以前(2018年)の研究ですが、後天的な要素(行動面)も重要ではないかと思われる内容について紹介します。
思春期のADHDとデジタル機器使用の関連
研究開始当初は明らかなADHD症状のなかった2587人(平均15.5歳、54%が女性)が対象となりました。
研究開始後およそ2年間にわたって定期的にデジタル・メディアへの接触頻度とADHD関連症状について調べました。
結果として、デジタル・メディアへの接触が増すとADHD関連症状が増えるという関係(追加のデジタル・メディアへの接触活動に対してオッズ比1.1倍)がありました。
つまり、(わずかですが)“デジタル・メディアへの接触はADHD症状を増やす”可能性が示されました。
様々な要因が検討されているADHDですが、接する情報の量と質は重要であると思われました。
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