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パンデミックに関する臨床医のPTSD症状

◎要約:『パンデミック期間中の臨床医のPTSD症状の有病率は(疑いも含めて)2割程度で、性別・年齢・勤務環境などの様々な要素が影響するかもしれない』





今回は、様々な国の臨床医のパンデミックに関するPTSD症状の有病率を調べた分析(メタ・アナリシス)をご紹介します。


パンデミック期間中の臨床医におけるPTSD症状

Physician Posttraumatic Stress Disorder During COVID-19

A Systematic Review and Meta-Analysis


25か国における57の論文(28,965の参加者を含む)が分析の対象となりました。


結果として、以下の内容が示されました。


・全参加者におけるPTSD症状(疑いも含む)の有病率は18.3%でした。


・PTSD症状を発症しやすい傾向がある条件は、女性(オッズ比1.93倍)、より高い年齢、救急部門の勤務、研修医であること(1.33倍)でした。




基準の異なる多くの研究を合わせて分析した結果なので、数値自体が正確かは不明ですが、パンデミックに対応した臨床医のPTSD症状の有病率がかなり高いことが伺える内容となっていました。

 
 
 

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