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パーキンソン病の幻覚の診断にロボット技術が有効である


手の震えや歩きにくさ等、特有の神経症状が出現する脳の変性疾患としてパーキンソン病が知られています。


このパーキンソン病では幻覚を認めることが多く、中でも人の存在を感じるような幽霊的幻覚が特徴です。


今回は、この幽霊的幻覚を人工的に作り出し、その感受性を調べることにより、幻覚症状の診断に役立てようという論文をご紹介します。


パーキン病におけるロボット誘導による幻覚は前頭-側頭葉ネットワークの変化による


まず、この研究ではロボットに操作された指の動作と同期した刺激によって、幻覚の症状を誘導しており、すでに幻覚症状がある場合には、この誘導への感受性が鋭くなっているとしています。


どのように、幻覚を誘導するかは言葉で説明するのが難しいのですが、海外のニュースで映像を見ていただけるとイメージがつかみやすいと思います。(Yhoo!ニュース


さらに、MRI画像で脳の局所同士の連絡を確認し、特に幻覚がある場合には前頭-側頭葉ネットワークに障害があるのではないかと推定されました。


幻覚の起こるしくみの解明や治療のアイデアにも応用可能かもしれないと注目される技術でした。

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