
うつ病(状態)に対するビタミンDの効果については、有効だという意見もありますが、まだ議論があるところです。
今回は、ビタミン欠乏のあるうつ病について、ビタミンD高用量注射の効果を調べた研究をご紹介します。
The effect of 2 different single injections of high dose of vitamin D on improving the depression in depressed patients with vitamin D deficiency: a randomized clinical trial
ビタミンD欠乏のうつ病に対する2種類の高用量ビタミンD補充注射の効果
うつ症状(BDIで17点以上)、ビタミンD欠乏がある120人が対象となりました。
2種類の高用量注射300,000IUと150,000IU、投与なしの3か月後におけるうつ症状の比較を行いました。
結果として、以下の内容が示されました。
・ビタミンD欠乏の割合は、注射を行ったグループで大きく低下し、血漿中カルシウム濃度(ビタミンDの効果)も大きくなっていました。
・うつ症状の改善を認めた(投与なしとの明らかな差異を認めた)のは300,000IUの投与を行った場合だけでした。
要約:『ビタミンDの投与はうつ病に対して効果を認めることもあるかもしれないが、ビタミン欠乏があり、高用量を用いた時のみであるかもしれない』
ビタミンDがうつ病(症状)に効果を認めるためには、様々な条件が必要であると思われました。
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