昨日は、暴力的な内容を含むビデオゲームと攻撃性に関するメタ・アナリシスをご紹介しました(ビデオゲームが攻撃性をひき起こすという内容ではないので注意が必要であると思われます)。
今回は、ビデオゲームの神経学的な影響(機能面や構造面)について調べた研究をまとめた分析(メタ・アナリシス)をご紹介します。
Neural Basis of Video Gaming: A Systematic Review
ビデオゲームの神経学的な影響
ビデオゲームによる神経学的な変化(機能面、構造面)を内容として含む116の論文が分析の対象となりました(1/3がゲーム依存、14%が暴力的な内容を含むゲームについて)。
様々な機能や構造面での変化に分けて、複数の論文の結果をまとめました。
結果として、各機能や脳の各部位での変化に差異はあるものの、ゲーム自体は脳の機能に概ねポジティブな影響を与えていました。
特に注意機能、視覚的空間認知、ワーキングメモリ等の領域では、良い影響を認めていました。
要約:『ゲームの神経学的な影響としては、注意機能等の機能的側面の向上が挙げられる』
研究の関心領域としては、ゲーム依存や暴力に関するものが多いのですが、神経学的にはリハビリテーション等に有効と思える結果でした。
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