ベンゾジアゼピン(睡眠薬や抗不安薬)の使用と救急受診

精神科や心療内科では、“睡眠薬”や“抗不安薬”という分類をされる薬がよく処方されます。
これらの薬の大半は、共通して持っている化学的な構造に由来して“ベンゾジアゼピン”(現在、海外では使用を推奨していない国が多い)と呼ばれます。
このベンゾジアゼピンは、本来処方どおりに使用すれば有用で、副作用も少ないとして長年使用されてきました。
しかし、最近は“慣れ”により用量が増えることや、依存性が形成され止めにくいこと、認知能力等に対する影響等が指摘されており、処方をできるだけ控える方向になりつつあります。
今回ご紹介するデータは、アメリカの研究ですが、さらにベンゾジアゼピンにとって旗色の悪い資料になってしまいそうです。
Emergency Department Visits Attributed to Adverse Events Involving Benzodiazepines, 2016–2017
ベンゾジアゼピンに関連する救急部門の受診