◎要約:『単独生活を行っている場合には、ペットを飼っていると認知能力が保ちやすくなる可能性がある』
ペットを飼うこと(家族やパートナーとして迎えること)は、精神症状の軽減やPTSDの療養等に有効であることが指摘されてきました。
今回は、特に単独で生活している場合の認知能力と、ペット飼養との関連を調べた研究をご紹介します。
Pet Ownership, Living Alone, and Cognitive Decline Among Adults 50 Years and Older
50歳以上の成人におけるペット飼養、単独生活、認知能力低下
50歳以上の7,945人(平均66.3歳、56.0%女性)が研究に含まれました。
単独生活、非単独生活者における認知能力とペット飼養との関連(時間経過での認知能力の変化)を調べています。
結果として、以下の内容が示されました。
・単独生活者においては認知能力(言語認知、言語記憶、言語流暢性)の低下を抑制していました。
・他の人と一緒に暮らしている場合には、認知能力の経過に明らかな影響を与えていませんでした。
特に単独生活者と非単独生活者で結果が異なっている点について、生き物の存在が人間にとって大切であることを感じさせて、興味深い結果でした。
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