以前に高齢になってからコンピュータゲームで遊ぶことが認知能力低下の進行を防ぐことができるという内容について紹介したことがありました。
今回は11歳から70歳までの非常に長期の観察期間において、ボードゲーム等のアナログゲームで遊ぶことが、どのように認知能力に影響するか調べた論文をご紹介します。
アナログゲームで遊ぶことが認知能力低下を防ぐ
スコットランドにおける研究で、特に疾患のない同年に生まれた1091人が調査の対象となりました。
研究のスタート時点では11歳、最終的には79歳までのアナログゲームを行う頻度と認知機能が調べられました。
結果をみると、以下のようになっていました。
①11歳から70歳まででアナログゲームをやる頻度が高い方が、70歳における認知機能が高い。
②70歳から79歳において、同様にゲームをやっていた方が認知機能の低下が少ない。
特に、認知能力の中でも記憶の領域で上記の傾向は顕著でした。
認知機能の低下を防ぐためにできることとして、ボードゲームを主にすすめるのは、好みもあると思うので少しためらわれます。
しかし、同じようなレベルで脳を使う様々な活動が望ましいと広く解釈し、患者さんにすすめたいと思いました。
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