アメリカの心理学専攻のコースで、短時間のマインドフルネスをしたところ、多くの学生からその後の集中がしやすいとの感想があったようです。
今回は、その感想を裏付けるテストを行い、結果を分析した研究(2014)をご紹介します。
注意力低下をコントロールする:学生の集団における短期マインドフルネス
58人の健常な学生が研究に参加し、マインドフルネスを行うグループと待機するグループに分け、集中力やワーキングメモリ(非常に短期の流動性の記憶)のテストを行いました。
結果として以下の内容が示されました。
①マインドフルネスのグループの方が、注意力のテスト: sustained attention to response task (SART) やワーキングメモリのテストの一部でよい良い結果を残しました。
②ワーキングメモリの他のテスト(後から識別を行うテストなど)では明らかな差異はありませんでした。
つまり、“マインドフルネスは注意力を上げる可能性はあるものの、ワーキングメモリには大きな効果がないかもしれない”ということになりそうです。
長時間の瞑想だと辛そうでも、取り組みやすく調整されたマインドフルネス・トレーニングなら、このような応用が行いやすいと感じました。
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