マインドフルネスが疼痛のコントロールに有効であることが、以前から指摘されてきました。
今回は、マインドフルネスを基礎とするトレーニングmindfulness-based stress reduction (MBSR)が、頭痛に関する教育よりも有効か調べた研究をご紹介します。
偏頭痛のある成人に対するマインドフルネス瞑想と頭痛教育の有効性
偏頭痛のある82人(女性92%、平均43.9歳)が研究の対象となりました。
マインドフルネスを行うグループと頭痛に関する教育を行うグループに分け、週に2時間、8週間のトレーニングを行いました。
主要な結果である月あたりの偏頭痛がひどい日 maigraine daysは、マインドフルネスが1.6日減少、頭痛教育が2.0日減少で、意味のある差異は認められませんでした。
副次的な結果として調べられた、頭痛による障害程度、QOLや自己有効感の低下、思考へのネガティブな影響はマインドフルネスによる場合の方が少なくなっていました。
主要な結果では明らかな差異がなく(わずかに頭痛教育のほうが良い結果)、マインドフルネスが偏頭痛に対して従来の対応よりも有効であるとは言えない結果でした。
しかし、他の側面から評価した際には、良い影響も認められており、有効性の確認には今後さらなる検討が必要と思われました。
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