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執筆者の写真もりさわメンタルクリニック

マグネシウム単独で認知能力との関連を調べた結果


昨日は、マグネシウム摂取量が多い方が、脳体積等の点で脳の健康が保たれる可能性があることをお伝えしました。


今回は、マグネシウム単独で(他の要素を調整して)、認知能力との間にどのような関連があるのか調べた研究をご紹介します。


Association between magnesium intake and cognition in US older adults: National Health and Nutrition Examination Survey (NHANES) 2011 to 2014


2011~2014年のアメリカにおける全国規模の調査 National Health and Nutrition Survey (NHANES) を元にした研究で、60歳以上の2,508人を対象者としています。


マグネシウム摂取総量、カルシウム、ビタミンDと認知能力との関連を調べています。


結果として、以下の内容が示されました。


・カルシウムやビタミンDといった他の要素を調整した後、マグネシウムは単独で認知能力との関連を示していました(マグネシウム摂取量が多い方が認知能力が高い)。


・特に女性、非ヒスパニック系白人、ビタミンD濃度が十分(≥50 nmol/L)という条件で、マグネシウム摂取量と認知能力の関連が強くなっていました。


要約:『マグネシウム摂取量は、他の栄養素の影響とはある程度独立して(ビタミンDの濃度が非常に低い場合は除いて)認知能力に良い影響があるかもしれない』


マグネシウム摂取は、他の元素(栄養素)とは別に、脳の認知能力に良い影響を及ぼしている可能性が考えられました。



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