モーツァルトの音楽はてんかん波を少なくする?

モーツァルト等のクラシック音楽には精神状態を改善する(学習の効果を向上する)効果があると指摘されることがあり、「モーツァルト効果」と呼ばれてきました。
今回は、てんかんが生じやすい脳に認める脳波である「てんかん波」に関して、モーツァルトの音楽が持っている効果を確認した研究をご紹介します。
Mozart effect in epilepsy: Why is Mozart better than Haydn? Acoustic qualities-based analysis of stereoelectroencephalography
てんかんにおけるモーツァルト効果:なぜモーツァルトの音楽はハイドンよりも効果的なのか? 脳波の分析に基づく音響的性質
てんかんのある18人が参加しました。
モーツァルトの音楽(モーツァルト/2台のピアノ・ソナタ ニ長調 第1楽章,K.448)とハイドンの音楽(ハイドン 交響曲 第94番)を聞いて、てんかんに特有の脳波(てんかん波)が減少するか確かめました。
結果として以下の内容が示されました。
①モーツァルトの音楽ではてんかん波が減少していました。