ヨガについてはうつ症状に対する効果等、精神症状に対する多くの効果が指摘されています。
今回は、①ヨガは不安症状に有効か? ②ヨガは認知行動療法と同じくらい有効か?(劣っていないか?) 調べた研究をご紹介します。
ヨガ、認知行動療法、ストレス教育の不安障害に対する有効性比較
不安障害のある226人(平均33.4歳、69.9%が女性)が研究の対象となりました。
上記の対象者をランダムにヨガ(クンダリーニヨガ)、認知行動療法、ストレス教育(比較対照としてのグループ)を行うグループに分け、不安症状に対する効果について比較しました。
結果として、以下の内容が示されました。
①ヨガのグループでは、ストレス教育を行うグループよりも不安症状に有効な割合が多かった(ヨガ 54.2% vs ストレス教育 33.0%) 。
②認知行動療法のグループでは、ストレス教育を行うグループよりも不安症状に有効な割合が多かった(ヨガ 70.8% vs ストレス教育 33.0%) 。
③ヨガと認知行動療法の比較では、非劣性(効果が劣っていないこと)について確認できなかった。
つまり、ヨガも、認知行動療法も、通常のストレスに関する教育よりも有効だが、ヨガが認知行動療法と同じくらい有効(劣っていない)とは言えない、ということになります。
認知行動療法との比較について、はっきりしたことは言えませんが、少なくともヨガも不安症状にかなり有効であるとは言えそうです。
#不安障害 #ヨガ
Comments