一晩の完全な不眠が脳に与える影響


眠れなかった翌日は、眠気はもちろんですが、フラつきなどの身体症状が出たり、集中困難などの精神面での大きな影響を経験したりすることが考えられます。


今回は、このような不眠の影響を画像検査で調べた研究をご紹介します。


Sleep deprivation impairs molecular clearance from the human brain

睡眠除去によって脳の物質代謝が障害される


第1日~2日にかけて、睡眠を除去するグループ(7人)では、1日完全に眠らない状態を経験した後、通常の自由な睡眠をとりました。


比較を行うためのグループ(17人)では、1日目も2日目も通常の自由な睡眠をとりました。


2つのグループで、画像検査により物質の代謝を確認したところ、以下の内容が示されました。

①睡眠を除去したグループでは、脳に分布した物質が(睡眠をとったグループに比較して)多く残っていました。

②睡眠を除去したグループでは、脳に分布した物質が、2日目に睡眠をとった後でも、多く残っていました。


つまり、“睡眠除去により、脳の物質の入れ替わり(代謝)が障害され、それは一晩の睡眠では改善されない”ということが示されました。


不眠の後の脳の不調には、明らかな根拠があり、翌日眠れたとしても、すぐには補うことが難しいようです。

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