昨日は、精神疾患がある場合の、暑さと精神状態悪化の関連についてお伝えしました。
今回は、一般的な精神衛生について、気温上昇との関連を調べた研究をご紹介します。
Increasing ambient temperature reduces emotional well-being
気温上昇は情動の状態悪化をもたらす
アメリカにおける研究で、2008~2013年に得られた190万人からの調査回答を元にしています。
外気温の変動、居住地域、気候変化等から、温度と精神状態との関連を推定しています。
結果として、以下の内容が示されました。
・華氏70度(摂氏21度)以上では、ポジティブな感情(喜びや幸福感)が減少していました。
・同様の温度変化で、ネガティブな感情(ストレスや怒り)、倦怠(疲労感や活力低下)が増加していました。
・上記の変化は、特に低学歴や高齢者で強く生じていました。
要約:『温度の上昇によって、ポジティブな感情が減少し、ネガティブな感情や倦怠が増加する可能性がある』
暑さを判断する温度設定が低いと感じましたが、アメリカにおける感覚とは開きがあるのかもしれません。
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