睡眠が、次の日の状態や長期の健康にとって、重要だと分かっていても、なかなか相談できないものかもしれません。
今回は、睡眠についての学会(SLEEP 2022, the 36th annual meeting of the Associated Professional Sleep Societies)で発表された、不眠をめぐる患者と治療者のギャップに関する調査をご紹介します。
不眠に関するオンラインでの調査(The Wake-Up America: The Night & Day Impact of Insomnia Survey )に基づいており、不眠のある1,001人の患者と300人の一般医師、152人の精神科医を対象としています。
結果として、以下の内容が示されました。
・不眠のある患者についての調査では、不眠に伴う不満54%、苛立ち52%、ストレス51%、感情へのネガティブな影響59%のような、精神状態への悪影響が出現しているにも関わらず、57%がそのことを医師には告げていない。
・98%の一般医師、97%の精神科医が睡眠を健康にとって非常に重要だと考えていましたが、12%の一般医師、24%の精神科医しか睡眠の問題に関する既往を聴取していませんでした。
要約:『患者も医師も睡眠を重要な課題と考えているにも関わらず、お互いのコミュニケーションのテーマとしない傾向がある』
不眠に関するネガティブなイメージから、患者側として眠れないということを言い出しにくく、医師側から不眠について敢えて聞きにくいということがあるのかもしれません。
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