世界の自殺者数は、自殺率の低下に関わらず増加している


世界における年代別の自殺率は近年(1990~2019年)減少傾向にあります。(1990年の13.8%から2019年の9.8%へ。4.01%の減少)


しかし、今回の調査では、世界の自殺者数は実際の人数において増加していることが示されました。


Demographic and epidemiological decomposition analysis of global changes in suicide rates and numbers over the period 1990–2019

1990~2019年における自殺率と自殺者数の人口統計学的・疫学的不均衡の分析


今回の調査では主に以下の結果が示されました。

①世界の自殺者数は自殺率の低下に関わらず、増えている。(738,799人から758,696人へ。約20,000人の増加)

②地域における経済的背景によっても自殺者数は異なり、中間から高い収入レベルの地域では自殺率減少の影響が、人口増加や人口構造の変化による影響を上回り、全体的には自殺者数は減少している。

③それとは逆に、低い収入レベルの地域では、人口増加や人口構造の変化が、自殺率減少の影響を上回り、全体の自殺者数が増えている。


つまり、世界的には“自殺率は減少していても、全体の人口増加や自殺率が比較的高い高齢者層の増加によって、自殺者数は増えている”と言えそうです。


全体的な傾向の上では特に高齢者に関する自殺予防の対策を重点的に検討する必要性があると思われました。


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