中年期の運動はその後の脳病変を予防するか?


運動が認知機能に良い影響を与えることが様々な年代において指摘されていますが、背景となっている仕組みや脳の構造的変化については明らかではありません。


今回は、中年期の運動が高齢期の脳の構造にどのように影響するのか調べた研究をご紹介します。


A prospective analysis of leisure-time physical activity in mid-life and beyond and brain damage on MRI in older adults

中年期における活動性と高齢期における脳への障害に関する前向き研究


160人の参加者(研究開始時点で、平均54歳)が対象となり、25年間追跡して調査しました。


活動性の尺度:moderate-to-vigorous intensity physical activity (MVPA)を1年毎の想起で記録し、脳の白質や血管病変、灰白質の体積等に関して脳の構造的変化を調べました。


結果として以下の内容が示されました。

①中年期における高い身体活動は高齢期の白質における高い統合性(神経の微細構造)と関連していました。

②同様に高い身体活動は、高齢期の白質の微小な血管病変(ラクナ梗塞)の少なさと関連していました。

③身体活動は、灰白質の体積とは関連していませんでした。


つまり、全体として中年期の高い身体活動は、高齢期の脳構造に良い影響を与えると言えそうです。


すでに多くの証拠が出ていますが、身体活動を比較的高く保つことは長期に渡って脳に良い影響をもたらすようです。

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