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中年期の運動習慣と認知症との関係


運動習慣、地中海式食事療法、知的作業等……認知症の予防に良いと言われている生活習慣は多岐にわたります。


全部できるに越したことはないのかも知れませんが、そんなに理想的には生きられない。でも、どれかだけでも実現できたら……とも思います。


どの要素も大切そうですが、敢えて大きな効果がありそうなものを挙げるとしたらどれか? 今回はかなり以前の論文ですが、長期に渡って運動習慣の認知能力への影響を調べた研究についてご紹介します。


中年期における循環器運動(有酸素運動と同種の運動)と認知症


スウェーデンにおける研究で、191人の女性について、開始が1968年、その後1974、1980、1992、2000、2005、2009と運動機能や認知機能についての検査を継続しました。

そして、運動機能と認知能力低下との関連について調べたところ、中年期において運動機能が高く保たれていた人では、以下のようなことが示されました。

①観察期間を通して認知症の発症率が、機能が低い人に比べて、88%程度低下していた。

②認知症発症の時期が10年程度遅くなっていた。


①、②ともに認知症になる、ならないを大きく左右する影響と思われます。


様々な要因はありますが、中年期以降に運動習慣を保ち、機能を保ち続けることで、認知症予防にかなり決定的な差を生みそうです。


#認知症


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