昨日は、中枢刺激薬と他剤との併用についてお伝えしました。
今回は、時期は遡りますが(2020年)、中枢刺激薬自体の処方の変化について調べた研究をご紹介します。
Changes in medical use of central nervous system stimulants among US adults, 2013 and 2018: a cross-sectional study
アメリカにおける研究で、人口全体を代表するように特徴で分類した後、ランダムに抽出した19歳以上の約3万人が研究の対象となりました。
2013年と2018年について、アンフェタミンやメチルフェニデート製剤を1剤以上処方されているかを調査しました。
結果として、以下の内容が示されました。
・2018年では約410万人が中枢刺激薬の処方を受けていて、これは2013年に比較すると180万人の増加を示しています。
・2018年では、中枢刺激薬の処方を受けている場合の多くが、他の処方も受けており、薬剤が対象としている症状でみると、不安26.8%、うつ25.1%、その他15.3%となっていました。
要約:『2010年代の前半から後半にかけて、中枢刺激薬の処方はほぼ倍増し、他剤の併用も多く認められる』
全体の処方がより大量に、多彩になってきている様子が伺えました。
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